一般社団法人くまもと文化振興会/発行
定価 800円＋税
2023年12月20日発行
目次
くまもとの街並み 川尻町 写真・文 鈴木之夫
アーティストの主張 正直に絵筆を握り続けたい サン村田
赤星宣利回顧展より 赤星文比古
今も描いている 長嶋康雄
私の一枚 中村青史先生と南風堂と 福田孝子
巻頭言 AIとの付き合い方は？ 西本寛
私の文化論 童謡・唱歌がつなぐ日本の心 そがみまこ
熊本県文化懇話会創立60周年に思う 村上輝和
宗教研究の諸立場・方法論について 儀間敏彦
婦人保護から困難な問題を抱える女性の支援へ 松本周子
窓
熊本と台湾に開いた未来の窓 馬場口一利
特集 追悼中村青史さん
くまもと文化振興会の初代理事長を務めた中村青史顧問が8月21日に逝去された。振興会有志により数え年での卒寿祝いの会を7月に開いたばかり。漱石顕彰団体合同の「偲ぶ会」が夏目漱石内坪井旧居で11月に執り行なわれるなど、故人を追悼する行事が続いている。関係各位に追悼特集への寄稿を呼びかけたところ、総勢21名の言葉が寄せられた。本誌上からも御冥福をお祈りしたい。
忘草の記―中村青史先生 西川盛雄
熊本文化を照らし支えて60年 吉丸良治
マルティニークの笑顔～中村青史先生の思い出～ 小泉凡
幼少の頃からのお付き合い 河島一夫
中村青史先生の思い出 鍬田吉豊
中村青史さんのこと 和田正隆
熊本が大好きだった中村先生 吉村隆之
中村青史先生の「提言」を心に刻んで―『草枕』文化の拠点づくり― 村田由美
中村青史先生と五高記念館 藤本秀子
夢での邂逅 坂本弘敏
中村青史先生を偲ぶ 本田憲之助
人を愛し愛された「博学多才」な文学者 小川芳宏
さようなら中村先生 高木陽助
軍曹と二等兵（中村青史先輩の思い出） 森山淡草
追悼中村青史先生～愛弟子のように～ 永田満徳
とったり！ 自由 ～熊本朗読研究会を中心に 津留清美
恩師・中村青史先生を偲ぶ―教え子として― 向かいゆき子
青史先生と連句を楽しむ 麦田耕
感謝の心と哀惜をこめて 小原妙子
弔歌 末次直人
中村青史さんを悼む 廣島正
読書ノート
力のある正義こそ勝利を導く ・『板井優追悼集 千人の一歩』 猪飼隆明
人生の達人、武蔵が遺した金言・超訳『五輪書』「強運に選ばれる人になる」 池上正示
著者らの熱意によって公刊される・『（稿本）熊本農業史』 佐藤加寿子
美術のこみち
「水俣」をめぐる―水俣メモリアルと水俣病慰霊の碑について―（後編） 永田郁
はじめての木村拓章
民俗学の実践―『随筆くまもと』の肥後昔話集1 木村兄弟（史彦・理郎）
漫画談義
クママン特派員報告―文化庁事業10年の振り返りから山都町の新たな取り組みまで 橋本博
近代熊本とキリスト教
熊本陽学校とジェーンズ、熊本バンド（下） 藤本誠
記念館を訪ねて
御船町恐竜博物館―100万人の来館者、20年で 古賀一正
特集 免田事件 再審無罪判決から40年
確定死刑囚が6回の再審、裁判のやり直しを求めて無罪になった免田事件。その無罪判決から今年は40年になる。『検証・免田事件［資料集］』を出版した免田事件資料保存委員会が今年度の日本記者クラブ賞特別賞を受賞した。免田栄さん、妻の玉枝さんと交流を重ねてきた熊日・RKKの元記者3人の報告には、稀有な人生を送った1人の日本人の、生き直し、自己発見の軌跡がある。
事件が映すもの「再審は人間の復活」 高峰武
獄中の免田さんを支えた絆～『検証・免田事件［資料集］』の書簡から～ 甲斐壮一
「人間とはなにか」を求めた軌跡 免田栄文庫を読む 牧口敏孝
小説
色無し（2） あびる諒
クマモトを読む
医療先進県熊本と肥後医育時の恩人、山崎正董・『肥後医育史』 山本哲郎
獣医師から見た動物と人間たちの関係（3） 大門由美子
江戸時代の熊本の医学
再春館の再興と村井椿寿（号・琴山） 松崎範子
犬にかまれて 初めてのエスカレーター 稲原豊命
映画にキッス 山崎けいの シネエッセー＆映画新作紹介
創るシネマ 中村哲石の現地活動を追うドキュメンタリー『劇場版 荒野に希望の灯をともす』 上田精一
熊本の伝統料理 熊本藩士の料理集より 「鮎之たでむし」と「豆腐かん」 戸次元子
肥後医育塾「女性のための医療」～リウマチ膠原病と自己免疫疾患～
関節リウマチについて 中村正
口のかわき、目のかわき～知っておきたいシェーグレン症候群の知識～
女性の膠原病～全身エリテマトーデス～ 高橋芳成
医療相談室
内科 児嶋真治 眼科 井上俊輔
新聞時評 危うい「水の都」の地下水問題 平野有益
政治の真実を求めて 戦争の時代にするな 停戦のテーブルを作れ 野田邦治
行政に喝 住民と自治体予算 中島熙八郎
法の烽火 遂に解散命令請求か！ 松野信夫
表紙絵画／神野大光
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