一般社団法人くまもと文化振興会/発行
定価 800円+税
2023年9月20日発行
目次
くまもとの街並み 本妙寺界隈 写真・文 鈴木之夫
アーティストの主張 父と私、そして絵 稲葉哲郎
「彫塑」の体現を目指して 坂本健
第一回「私のくまもと」展を開催 一般社団法人くまもと文化振興会
私の一枚 恩師・谷田起敏先生との写生の思い出 佐藤道代
巻頭言 小堀流踏水術 小堀俊夫
私の文化論 「文化講演会/宇城」というこころみ 髙濱和夫
社会福祉法人「慈愛園」の100年 潮谷愛一
熊本城史跡指定、宇土櫓国宝指定から90年
〝現代の熊本城主〟に求めたい、さらなる特別史跡拡大 矢加部和幸
創造の現場から
高麗門秘話『小笠原玄也一家の十五人』~細川藩キリシタン武士の殉教~
特集 熊本の石橋
「通潤橋」が国宝に指定されることになった。石橋では初めてである。熊本は石橋が非常に多く、およそ320ほどある。このうち緑川水系には約80の石橋がかけられている。石橋はそれをかけた職人と労働者、それに資金を提供した惣庄屋によって作られた。いわば「民」の力である。そこには石橋文化と呼ばれるものがあったに違いない。民衆が創りあげた石橋を民衆の手で守っていこう。
熊本の石橋文化 崎元達郎
「通潤橋」国宝指定へ 大津山恭子
種山石工はどうやって生れたか 上塚寿朗
後世へ伝えたい石橋の技術 中村秀樹
雄亀滝橋
二俣橋
祇園橋
霊台橋
高瀬眼鑑橋
重盤岩眼鏡橋
通潤橋
美術のこみち
ド・ロ神父と「ド・ロ版画」概要 関根浩子
自著を語る
新しい子ども観を根づかせるムーブメント『子どもリスペクトから始めよう!』 山下雅彦
はじめての木村祐章
民俗学の実践―『肥後昔話集』 木村兄弟(史彦・理郎)
漫画談義
講談調「これがくまもとマンガ県」
―特別出演 懐かしのマンガキャラクターたち 橋本博
記念館を訪ねて
はじめての「湯前まんが美術館」 中尾章太郎
特集 熊本県水平社設立100周年
熊本県水平社(現在の部落解放同盟)が設立されて100年を迎える。当初より差別事件を闘ってきたが、たんに闘争のための闘争をしてきたわけではない。差別と闘うことを通して全人類を解放しようとしてきたのである。差別された者だけでなく、すべての人々が差別のない社会で明るく生きていこう、というその思いは、地道な闘いの連続の中で、少しずつ少しずつ浸透しはじめている。
熊本県水平社創立100年に寄せて 花田昌宣
熊本県水平社と五高社研ら周辺諸団体 猪飼隆明
水平運動に参加した女性たち 矢野治世美
熊本県水平社創立100年の年に想うこと 松永信子
なぜ仏教を学ぶのか 儀間敏彦
蔵原伸二郎の詩碑と「くらはら館」 菅慶司
知ることが備えにつながる 竹内祐希子
第一次郡築小作争議勃発から100年 内田敬介
窓 人生に彩を添えてくれる魔法の道具 福島由記
映画にキッス 山崎けいの シネエッセー&映画新作紹介
創るシネマ 実話をもとに描く『オレンジ・ランプ』 上田精一
熊本八雲会だより
「夏の日の夢」の世界へ
犬にかまれて 仁義なき戦い 稲原豊命
江戸時代の熊本の医学(5)
村井椿寿(号・琴山)の家塾と医学教育 松崎範子
医療相談室
耳鼻咽喉科 鮫島靖祐 泌尿器科 池田和義
血液内科 河野文夫 精神科 村尾憲優
政治の真実を求めて 働き過ぎから豊かな教育は生れない 野田邦治
新聞時評 活発化する阿蘇の世界文化遺産登録 平野有益
行政に喝 マイナンバーカードと自治体 中島熙八郎
法の烽火 定年後の安月給 松野信夫
表紙絵画/神野大光
コメントをお書きください