一般社団法人くまもと文化振興会/発行
定価 800円+税
2022年9月20日発行
くまもとの街並み 三角町 写真・文 鈴木之夫
アーティストの主張 画架のつぶやき 二宮弘一
「読める写真」への想い 宮崎喜一
銅版画事始め 東弘治
私の一枚 藤井節子作「春」 山下多恵子
巻頭言 なぜ、誰が、何の目的で 藤好建史
私の文化論 美しい並木道と公園のある錦ヶ丘 大森孝純
宮崎松記の生涯をどのように論じるべきか
―ニューデリーの飛行機事故より50年を経て― 原田寿真
宗不旱没後80年
宗不旱と北原白秋 中村青史
福島第一原発事故判決について 長曽我部久
窓 私の中の奇跡 加島裕士
キラリ・人 熊本の若い社長を育てるリーダーになりたい 内村真一朗
特集 演劇・演舞は今、復活の兆し
コロナ禍でまったく出来なかった演劇・演舞も、規制緩和のおかげでどうやら復活の兆しが見えてきた。演劇に民話の語り、
それにタンゴやフラメンコなどの音楽界も、これまでの苦難をはじき飛ばし一斉に花を咲かせようとしているのだ。その模様は寄稿して頂いた文章に詳しいが、県内で連日数千名ものコロナ感染者が出ていること、一方で喜びつつ感染予防に一層気を使わねばと思う。
ケント・ナガノ 坂本一生
忍耐のトンネルを抜けそうな今、改めて思うこと 寿咲亜似
夢・希望をもって―バレエを中心に 山田登貴子
Step into new world! 藤田真紀
コロナ禍を通して見る熊本演劇界の近景、遠景 松本眞奈美
転回社の二年半を振り返る 伊藤失格
子どもたちがくれた希望の光 林田沙綾
私たちは、歩みを止めない 松岡優子
農村協同組合運動の記録(3) 内田敬介
仁王の既視感 池上正示
読書ノート
世界常民学で捉え直す九州民俗佐野賢治著『現代民俗学考』/星野岳義
漫画談義
ご当地マンガのすゝめ―地域出版に可能性はあるか 橋本博
いれずみ文化
芸術の視点からいれずみを覗く(二)
いれずみ絵画について 小野友道
クマモトを読む
歴史に助けられ精一杯生き抜く『白雲一片去って悠悠』/小田憲郎
マンスフェルト邸の復元を願う 成川功
九州学院創立110周年(4)
九州学院の創設・開校―キリスト教主義学校教育の始まり(下) 藤本誠
特集 熊本の珍しかもん
熊本県の人ならあたり前のことでも、県外の人にとってみれば珍しいということが数多くある。例えば太刀魚。県外では余り見られず、不思議な魚だ。それに赤酒。明治初期までは熊本では赤酒が一般的であった。今も二軒の酒造が作っている。馬刺しも”珍しかもん”の一つといえよう。今では他県にもあるが、熊本のが一番のようだ。そんな”熊本の珍しかもん”を集め、特集してみた。
よそものにはなんでも珍しい 井上智重
肥後の赤酒について 吉村圭四郎
熊本の風土が育てた肥後狂句 野方鈍牛
熊本のお水アラカルト 小林修
熊本の伝統料理
熊本藩士の料理集より「黄檗とふふ」と「しふとふふ」 戸次元子
はじめての木村祐章
木村祐章と文学あらためて肥後琵琶との出会い(1) 木村兄弟(史彦・理郎)
美術のこみち
天草の大江教会の「ド・ロ版画」(1)
ド・ロ神父と「ド・ロ版画」概要 関根浩子
国を売りし者(3)
純ちゃん(小泉純一郎氏)について 渡邉良明
立田山の歴史を歩く(一)
立田山と黒髪山 小椋光・沖村由香
自然の中で思い切り遊んで、
自由な発想を育んでもらいたい 子どもの未来を考える会(菊池市)
江戸時代の熊本の医学(1)
村井見朴と医学寮・再春館 松崎範子
映画にキッス 山崎けいの シネエッセー&映画新作紹介
創るシネマ 松山ケンイチ、長澤まさみが初共演
二〇二三年全国公開の『ロスト・ケア』 上田精一
政治の真実を求めて 核をめぐる世界
日本の動向と核なき日本を 野田邦治
法の烽火 参議院選挙一票の格差 松野信夫
『KUMAMOTO』創刊10周年
・これからも熊本の未来を見据えた文化の構築を 坂本正 ・「温故知新」こそ 本田雅晴
・創刊一〇周年に接して思うこと 山本友晴
『KUMAMOTO』目次一覧(特集のみ)
表紙絵画/長嶋康雄
(2022年9月20日発行)
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