一般社団法人くまもと文化振興会/発行
定価 800円+税
2020年9月15日発行
総合文化誌「KUMAMOTO」32号/目次
彫像のある風景 熊本城界隈① 写真・文 鈴木之夫
アーティストの主張 西嶋好美
私とアート 画家 大倉美和
熊本に響くマンドリンの音色 熊本マンドリン教会のあゆみ 甲田弘志
私の一枚 心に残る一枚の絵 鎹継雄
巻頭言 コロナのもとの文化 一般社団法人くまもと文化振興会代表理事 藤好建史
私の文化論 地球温暖化と私たちの生活 世良喜久子
明智光秀と細川家―永青文庫の光秀関係文書から― 稲葉継陽
「村々小前共え」発布から150年 韻律に秘めた歓喜と失望―知事塔裏面の歌を読み解く 弓掛浩
くまもと文化振興会創設 第一回中村青史賞を受賞して 向井ゆき子
特集1 STAY HOMEで人生を豊かに
新型コロナが流行する中、テレビでは盛んに室内体操を勧めているが、それだけでは何とも淋しい。ステイホームでもやれることはたくさんある。小説を書くのもよいし、作曲するのもよい。詩や絵をかいたり、DVDを楽しむのもいい。ちょっと郊外に出て畑をいじってみようか。気持ちを前向きにして人生を豊かにできるかどうかが、この時期、私たちに問われていることではないだろうか。
・俳句を作って楽しもう 麦田耕
・ステイホームで小説を書こう―漱石『坊ちゃん』をヒントに 正田吉男
・音楽ありて人生は楽し 出田敬三
・健康を維持するために 西浦慶二
・コロナと共にある「画家の生活…。」 長嶋康雄
・ステイホームはおうちで映画三昧 米原尋子
・書きながら、気づいてゆく 甲斐ゆみこ
・STAY FARM―「畑」での遊び 湯田真喜雄
自著を語る 水前寺成趣園の物語 細川が思想と文化を熊本に移入 南良輔
窓 はなをいける 花に聴く 八雲旧居に生け花30年 米村孝月
漫画談義 増殖を続けるマンガ資料との格闘記 橋本博
美術のこみち(17) 熊本のキリシタン遺物・南蛮美術(3) 「七つの悲しみの聖母」図像のロザリオ金具 関根浩子
種田山頭火の熊本時代(3) 味取観音堂と南郷庵 古川富章
朗読劇 『鳩野先生、わたしも手伝います!』日本の赤十字活動のさきがけ 脚本 山田洋一
いれずみ文化(7) 背中に彫り物を背負った男たち 小野友道
尼港事件から100年 尼港(ニコラエフスク)事件と熊本 猪飼隆明
特集2 トップは女性
トップに立って頑張っている女性たちは、いずれも大変に忙しい。そんな中でもトップとしての役割を立派に果たしているのは、何といっても敬服に値する。中小企業でも全国を視野に入れた経営を行なっている会社、あるいは初めて有機農業の共同経営者としての体験など、これまであまり注目されなかった女性たちに今回は焦点をあてた。そこには不況下、経営のヒントが隠されている。
・有機農業を歩む同志であり共同経営者の伴侶に感謝して 間-宮田澄子
・夢をカタチに。 島綾子
・苦しんでいる方のお役に立ちたい 米野和代
・プロ用の清掃資機材の卸問屋 野島規子
・「求められる人」でありたい 塚本薫
記念館を訪ねて(17) 一七昼夜、硝煙弾雨の死闘の跡 熊本市田原坂西南戦争資料館 古賀一正
自著を語る 『天智と天武』余談 白村江幻想 園村昌弘
《はじめての乾信一郎》乾信一郎と赤見 中村青史
熊本の伝統料理 熊本藩士の料理集より 「清汁」と「衛生羹」 戸次元子
古町を活かす 妙体寺町界隈 今も昔も交通の要衝として 丸野真司
小説 沈みゆく村落 中山修一
犬にかまれて 稲原豊命
映画にキッス 山崎けいのシネエッセ―&映画新作紹介
創るシネマ(32) 被爆ピアノが母と娘の心の隔たりを埋める 『おかあさんの被爆ピアノ』が完成 上田精一
21世紀の環境と健康(28) パンデミックの後に21世紀ルネサンスが起こる!? 岳中耐夫
医療相談室
内科 林田信夫
血液内科 河野文夫
小児科 駒木智
耳鼻咽喉科 湯本英二
循環器科 大嶋秀一
整形外科 寺本憲市郎
眼科 井上俊輔
歯科 宮本格尚
政治の真実を求めて(32)被爆者の声、ようやく届く 黒い雨訴訟・全面勝利 野田邦治
新聞時評 「コロナ禍」で歪む生活感覚 冨田啓一郎
新型コロナと地方自治(その2) 福山健氏
法の烽火 SNSの光と陰 松野信夫
総合文化雑誌